W3Cのプレスリリースによると、10月15日にW3Cのアクセシビリティ・ガイドラインであるWCAG 2.0が、ISO/IEC国際規格(ISO/IEC 40500:2012)として承認された。
W3CのCEOであるジェフ・ジャフィー氏は、「この重要なアクセシビリティ・ガイドラインは、既に国際的に広く用いられており、ISO/IECからの正式な承認によって恩恵を受けることになる。この承認によって、WCAG 2.0が政府機関、民間企業やWebコミュニティによって、国際協調した形で採用されることが増えていくことが期待される。」とコメントしている。
日本にはJIS(日本工業規格)という国内規格があるが、新しいISO/IEC国際規格ができると、それを日本語訳したものが自動的にJIS規格になるというルールがある。ただ、JIS X 8341-3については、2010年に改定された際に、やはりW3CのWCAG 2.0を採用している。すでにWCAG 2.0と同じ達成基準をウェブコンテンツに関する要件としているため、JIS X 8341-3に与える影響はほとんどなさそうである。
前述のジェフ・ジャフィー氏のコメントにもあるように、これによって世界中でウェブアクセシビリティへの取り組みがさらに増えていくことを期待したい。