[記事紹介] Five years at Mozilla (Marco's accessibility blog)

2012年12月 9日

投稿者:中根雅文

Mozillaのアクセシビリティー・チームで活動する全盲のQAエンジニア、Marco Zehe氏が、Mozillaに参画して丁度5年となった12月3日付けのブログで、過去5年間を振り返ると同時に、今後の展望を示す内容を投稿している。

記事では、2007年12月にZehe氏がMozillaに参画してからの5年間の、Firefoxの開発について振り返っている。特に、モバイル版のFirefoxに関する記述が多く、視覚障害者も使用できる形の現在のAndroid版Firefoxが実現するまでの経緯も記されている。

2007年といえば初代のiPhoneが発売された年で、Androidを搭載した端末はまだ存在すらしていなかった時期だ。そして、iPhoneにVoiceOverが搭載されたのは2009年に発売されたiPhone 3GSからであるから、この5年間でアクセシビリティーの面でもそうでない面でも、モバイル・アクセスを取り巻く環境が大きく変化したということがよく分かるだろう。

他にも、NVDAとの協調、GNOMEデスクトップにおけるアクセシビリティー・サポート、Mac OS X版におけるアクセシビリティー・サポートなどにも言及している。また、この5年間でMozillaプロジェクト全体のアクセシビリティーに対する意識が向上したことにも触れている。

2013年の展望としてZehe氏は、Firefox OSについて記している。具体的なことには触れられていないが、アクセシビリティーが考慮されたOSであることが示唆されており、今後注目していく必要がありそうだ。

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