富士通が無償ダウンロード提供している、視覚障害者や色覚障害者のためのアクセシビリティーを向上させるための診断ツール群、「Fujitsu Accessibility Assistance」の提供が、2013年8月20日をもって終了することが分かった。
「Fujitsu Accessibility Assistance」は、WebInspector、ColorSelector、ColorDoctorの三つのソフトウェアから構成されるツール群だ。2003年7月にWebInspectorが公開されて以降、アクセシビリティー・チェックのための定番ツールといえるような存在のツール群となっている。
WebInspectorは、JIS X 8341-3:2004や富士通独自のガイドラインに照らして、Webサイトのアクセシビリティー診断を行うツールだ。主に高齢者や視覚障害者のアクセシビリティーに影響を与える問題点を指摘し、サイトのアクセシビリティー向上に活用することができる。WindowsとMac OS Xで動作する。
ColorSelectorは、背景色と表示色の組み合わせについて判定するツールだ。画面上に表示されている色を選択、またはRGB値を入力することによって、見やすい色かどうかを判定することができ、Webさいとのみならず、文書やプレゼンテーション資料のアクセシビリティー向上に活用することができる。WindowsとMac OS Xで動作する。
ColorDoctorは、ディスプレイ上での表示内容を、グレースケールや各色覚特性に応じてシミュレート表示するツールだ。画面に表示されているものであれば何に対しても適用することができ、各色覚特性を持つユーザーにどのように見えるのかをシミュレーションすることにより、Webサイト、Flashの動画、文書やプレゼンテーション資料などのアクセシビリティーの向上に活用することができる。Windows XPとWindows Vistaで動作する。
8月20日の公開終了までの期間、「Fujitsu Accessibility Assistance」のページから、無償でダウンロードすることができる。