10月9日にリリースされたFirefoxの最新正式版、Version 16.0において、Mac OS XのVoiceOverのサポートが追加された。VoiceOverは、Mac OS Xに標準で搭載されているスクリーン・リーダー機能だ。Firefox 16では、VoiceOverが有効になっていればアプリケーションのインターフェースや閲覧中のWebコンテンツが音声化される。
Apple製品に関する視覚障害者向けの情報サイトMaccessibilityのレポートによると、インターフェースや閲覧中コンテンツの音声化など、VOiceOverサポートは非常に良くできているものの、性能面では大いに改善の余地がある状況だということだ。具体的には、VoiceOverの反応が非常に遅くなったり、無反応になったりすることがしばしばある他、VoiceOverがウィンドウを認識できないような場合もあるという。
Firefox 16の日本語版リリースノートには、「限定的なサポート」と記されているが、英語版のリリースノートには「preliminary support」と書かれていることから、機能的に限定されたサポートというよりは、性能面などでの問題から「お試し版」といった位置づけだと推測される。