[ニュース] Quartizer Projects、視覚障害者向けTwitterクライアントThe Qubeの新ベータ・バージョンを公開

2012年10月10日

投稿者:中根雅文

Quartizer Projectsは、先頃、視覚障害者向けTwitterクライアント機能を持つWindowsアプリケーション、The Qubeの新バージョン、Version 1.0 Beta 4.3を公開した。ソフトウェアと共に配布されているREADMEファイルによると、The Qubeは、2011年9月に開発が休止されたQwitterの派生ソフトウェアで、そのコンセプトや操作性を継承しているという。

Qwitterは、その特徴のあるコンセプトや操作性が評価され、視覚障害者に根強い人気があったソフトウェアだ。Twitterのクライアントとしての機能が主なものだが、他にもいくつかのサービスが利用できるように設計されていた。

視覚障害者の利用を意識して開発されたQwitterの最大の特徴は、基本的にウィンドウを持たずに動作するアプリケーションであるということだろう。例えばツイートの入力や検索といった場合には、当然ダイアログボックスが表示されるが、それ以外の時にはシステムトレイに常駐し、アプリケーションそのものはウィンドウを持たずに動作する。

また、ウィンドウがないため当然だが、全ての機能はいわゆるグローバル・ホットキーによって実行されるようになっている。すなわち、現在どのアプリケーションのウィンドウにフォーカスがあっても、特定のキーを押すことでツイートの読み上げなどを実行できるようになっている。

ツイートの読み上げなどは、フリーで入手できるNVDAを含め、英語圏で広く使われている各スクリーン・リーダーと連携することによって実現されている。この際、音声で読み上げられる内容は一切視覚的には表示されない。

The Qubeは、Quartizer Projectsのホームページからダウンロードできる。

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