3月15日、野村ホールディングス株式会社がアクセシビリティポリシーを更新。同社では、WebサイトにおけるJIS X 8341-3:2010への対応として、JIS X 8341-3:2010の等級AA準拠を最終目標とする。証券会社や銀行などの金融業界のWebサイトで、JIS X 8341-3:2010への対応を明記したのはおそらくこれが初めて。
同社が更新したアクセシビリティポリシーによると、適用範囲は「まずは主要なページから順次対応し、最終的には野村ホールディングス株式会社のWebサイト(http://www.nomura.com/jp/ 以下)全体に適用することを目標」としている。そして、目標とする等級および対応度は「等級AA 準拠」で、企業サイトの場合は等級A準拠を目標とするケースも少なくないが、省庁や自治体に推奨されているのと同じ等級AA準拠を掲げている。
証券会社や銀行などの金融業界では、2004年に初めてJIS X 8341-3が制定された際に、多くのWebサイトでアクセシビリティ方針が公開されたり、独自のガイドラインを公開したりするなど、アクセシビリティ向上への取組みが積極的に進められた。野村ホールディングス株式会社のWebサイトも、2005年の全面リニューアル時にはアクセシビリティ向上に取り組んでいる企業サイトの事例として名前が挙げられるなどしていた。
しかし、2010年にJIS X 8341-3が改定されてからは、金融業界では以前ほど目立った動きがなかっただけに、これを契機にアクセシビリティへの取組みが業界全体にさらに広がっていくことが期待される。