Amazon Mobile LLCは12月17日、Android版のKindleの新バージョン、4.3.0をリリースした。同バージョンでは、新たにAndroidのスクリーン・リーダー、TalkBack利用環境に対応している。
Google Play Store上の同アプリケーションの配信ページには、以下の記述がある。
• TalkBackとExplore by Touchのサポートを改善しました
筆者が実際に試してみたところ、ドキュメントトーカーがインストールされたAndroid 4.4.2が動作するNexus 5および Nexus 7 (2012年モデル) 上では、問題なく日本語の書籍を読み上げさせることができた。ただし、テキストを選択する操作や、その上で実行する各機能については、多少操作感が安定しない印象を受けたが、書籍の読み上げについては大きな問題はないように感じられた。
また、同様にドキュメントトーカーがインストールされたAndroid 4.0が動作する HTC J (AU ISW13HT) 上でも、書籍機の読み上げについては問題なく実行できることを確認した。ただし、メニューを呼び出して行う操作や、テキストを選択して行う操作については、操作が難しい印象だった。これは、Android 4.0上のTalkBackでは、左右へのフリックによる操作ができないことに起因するものと思われる。
TalkBackのローカル・コンテクスト・メニューを呼び出せる環境 (AndroidおよびTalkBackのバージョンによって異なる) では、読み上げ単位を文字単位に変更することで、左右フリックで1文字ずつ詳細読みをさせて確認することも可能だ。このことと、好みの音声合成エンジンを使用できるという点で、iOS版のKindleよりも使い勝手が良いと感じるユーザーも多そうだ。