[ニュース] Google Apps、IE8のサポートを終了へ

2012年9月16日

投稿者:中根雅文

Googleは、Google Appsの更新情報を伝えるブログGoogle Apps update alertsで声明を発表し、IE10がリリースされて間もなく、IE8のサポートを打ち切ることを表明した。これは、最新2世代のブラウザーのみをサポートするという、既に表明されている方針に従ったものだ。

このことに関して取り上げたTechCrunchの記事は、以下のように指摘している。

I don't think anyone will be crying over this, however, for companies who don't get their workstations properly updated, this could cause some issues for sure. IT folks, put your hardhats on!!!!

しかし、このことを嘆く人は誰もいないだろう。アップデートを怠けた会社は、問題を抱えるだけだ。ITの人たち、覚悟してね!

[TechCrunch Japanの邦訳記事より]

Web開発にかかわる人のほとんどが、このコメントに賛同することだろう。筆者も開発側の人間ではないが基本的に賛同する。

しかし、そうも言い切れない部分もあることを忘れてはならない。それは、様々な事情でWindows XPを使い続けなければならないユーザーが少なからず存在するということだ。企業のIT担当者の怠慢などというのは論外だが、例えばスクリーン・リーダーが古くてVista以降のWindowsを使えないユーザーというのは存在する。

ではスクリーン・リーダーを最新版にすれば良いだろう、ということになり、無論それが最善の解決策であり、ほとんどのユーザーもそうしたいと願っているだろう。しかしそこには経済的な問題がついて回る。スクリーン・リーダーは決して安価なものではなく、個人で購入しているような場合にはバージョンアップ費用をなかなか捻出できないという場合も少なくない。

古いブラウザーをいつまでサポートすべきかは議論の必要があるが、アクセシビリティーを意識した場合、支援技術の動向も踏まえた判断が必要だ。

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