米国Freedom Scientific社は、9月12日、同社のスクリーン・リーダーJAWSの次期バージョンであるバージョン14 (英語版) のパブリック・ベータ版をリリースした。
同社のポッドキャスト、FSCast Episode 69, August 2012では、同バージョンについて紹介している。
この中では、JAWS 14から採用された新しい音声合成エンジンVocalizerが紹介されており、実際にこの音声合成エンジンを用いてJAWSが動作している様子を聴くことができる。また、JAWS 14におけるWindows 8への対応状況についても解説されている。
筆者が特に注目したのは、Windows Vistaで導入されたスクリーン・リーダーなどが画面情報を取得するための仕組みであるMirror DriverがWIndows 8で廃止されたのに替わって、新たに提供されるようになったドライバーへのJAWSの対応状況に関する説明だ。画面上の任意の場所の表示内容を確認するための仕組みであるJAWSカーソルの機能は、WIndows VistaおよびWindows 7においてはこのMirror Driverを用いて実現されていたため、Windows 8でこの機能がどうなるかという点が注目されていたが、新たに提供されたドライバーによって引き続きこの機能も提供されていることが明言されている。
また、同社の画面拡大ソフトMAcの最新版とJAWSを同時に使用する場合の動作についても説明されている。
この他にも、Windows 8のスタート・スクリーンをどのように利用できるかなどのデモも含まれている。
同ポッドキャストは、Freedom Scientificのサイトよりダウンロードして聴くことができる。