今回は、AccSellクリッピング掲載記事を簡単に紹介したあと、ゲストにお迎えした木達 一仁さんに、アクセシビリティーに取り組むようになったきっかけ、これまでの活動、今後取り組んで行きたいことなどについてお話しを伺っています。
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- 約43分:45.9MB
- ポッドキャスト第45回: 「アクセシビリティーの人よりも宇宙の人」をダウンロードする
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AccSellクリッピング掲載記事の紹介では、まず、画面拡大ソフトZoomTextで知られるAI Squared社と、スクリーン・リーダーWindow-Eyesで知られるGW Micro社の合併について話しています。現時点ではあまり今後のことについて明らかになっていない両社の合併、今後に注目です。
続いて、ウェブアクセシビリティ推進協会が主催するセミナーについて、簡単に紹介しました。
AccSellクリッピング掲載記事の紹介に続いて、ゲストにお迎えした木達 一仁さんを交えて、いろいろと話しています。
まず、木達さん、そして植木がアクセシビリティーに取り組むようになったのは、いつ頃、どんなきっかけだったのかという話をしています。本格的にアクセシビリティーに取り組むようになったのは2004年に現在の勤務先である制作会社に入ってからだという木達さん、実はそれより随分前の段階からアクセシビリティーへの意識をお持ちだったようです。そのきっかけとなったのが、すみけんたろうさんの「スタイルシートWebデザイン」という書籍だったそうです。既に絶版になってしまっている同書ですが、今でもHTML版が公開されていて読むことができます。
そして、意外に古い木達さん、植木、中根のつながりも明らかに。
その後、2004年前後のJIS X 8341-3:2004制定やWeb標準がアクセシビリティーに与えた影響、木達さんの勤務先にあるというアクセシビリティー・チームの役割や意義などなどについて話しています。
そして最後に、今後の取り組みについて伺っています。
木達さんはWebアクセシビリティ・ファースト、植木はエー イレブン ワイ(WebA11y.jp)でそれぞれWebアクセシビリティー向上のための取り組みを加速していくとのこと、大いに期待したいですね。
今回のゲスト
木達 一仁 (きだち かずひと) さん
宇宙開発関連組織でWebマスターとしての経験を積んだ後、IT業界へ。以後、Webコンテンツの実装工程に多数従事。
一時はWeb Standards Project (WaSP)に参加し、Web標準の普及・啓発活動を展開。クライアントワークとしては、主にフロントエンドの設計や実装、関連ガイドラインの策定に従事。ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (WAIC) 副委員長も務める。
収録後記
飛行機とか宇宙のこととかをいっぱい聞こうと思っていたのにアクセシビリティに阻まれました(違) (山本 和泉)
木達さんといえば、キダちゃん。そして、ワタクシはウエちゃん。そんなポッドキャストもありましたが、ご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうかね~。あの頃のことも思い出しながら収録に臨んでいました。そして、気がつけば、ワタクシも10年以上「アクセシビリティ」をやっているんですなあ(遠い目) (植木 真)
僕がWebに限らずアクセシビリティーというキーワードで活動を始めてから、20年近くが経ちます。若い頃、闇雲にいろいろと活動しながら、時々ふと我に返る瞬間というかそんなものがあって、「自分がやってることは何かの役に立ってるのだろうか?」と思ったりしていました。でも、今回いろいろと話していて、若い時の僕も少しは何かの役に立っていたのかも?と思うことができて、すごくほっとしたような気持ちです。今も若い時と同じような思いにとらわれることが時々ありますが、役に立ってるのかどうか、20年くらいは答えが出なくても走り続けないといけないのかもな、と改めて思いました。 (中根 雅文)