こんにちは!AccSellメール・マガジン第37号を発行しました!
- [連載] 中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第37回:点字ディスプレイ搭載PDA
- [連載] 植木 真の「"勝手に" & "こっそり" Webアクセシビリティ診断」
- 第4回:なんとなく今年も鼻がムズムズする・・・。
- [不定期連載] 山本和泉の「izuizuのアクセシビリティ100本ノック」
- 第4本目:コーチ&監督指導
の3本です!
izuizuの100本ノック4回目のコーチ&監督の指導がやってきました。今回はいろいろ考えることがさらにいっぱいです。
そしてまさかの展開に!
[不定期連載]山本和泉の「izuizuのアクセシビリティ100本ノック」
第4本目:コーチ&監督指導こんにちは。izuizuです。
ソチオリンピックも無事に終わり、パラリンピックも盛り上がっていますねぇ!さて、植木コーチから飛ばされてきたノックを華麗にキャッチ&スローした球の指導がやってまいりました。
あれ?今回はなんだかいつもと空気が違うぞ・・・(どきどき)
植木コーチの指導
出題者の植木です!
横並びだった表を縦並びにするというのは、予想外の展開でした(ニヤリ) たしかに、テーブル読み上げモードのないスクリーンリーダーやテーブル読み上げモードを使わないユーザーのことを考えると、音声読み上げ順序としてはこのほうが分かりやすそうですね。
その他、以下の点はナイスだと思いました。
- 土曜日や日曜日が色の違いだけで示されていたので、テキストで曜日を明記した。
- 「競技日程」という見出しセルと「日付」を同じ並びにして、3行だったテーブルを2列にまとめた。
- 「競技結果」のないセルを「掲載なし」とテキストで明示した。
- 見出しセルをth要素でマークアップした。
- caption要素を使って、表題を追加した。
ふむふむ、アクセシブルなデータテーブルの基本が押さえられてますね。素晴らしい!
が、しかし、ワタクシはあえて、元の横並びのまま改善策を考えてみようと思います。というのは、この表はメインコンテンツの幅にちょうど収まるようになっていて、しかもメインコンテンツの上のほうにあるので、いわゆるファーストビューに全体が入っている感じがします。表全体がコンパクトなので、これはこれで活かせたらなと。
さて、では横並びのままでどうするか。
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中根監督の添削
まず、izuizu提案の改善点についてですが、どれも適切な変更だと感じます。データを横並びから縦並びに変える必要性については、僕自身はあまり感じないのですが、スクリーン・リーダーで表組みされた情報を読み上げるコマンドを使い慣れていないユーザーの場合には、izuizu案の方が分かりやすいだろうと思います。
1点気になったのは、table要素のsummary属性を指定していない点です。実はこれについては個人的には不要だと考えていますが、izuizuがあえて指定しないという選択をしたのか、それとも特に考えなかったのか、そこのところの意図を訊いてみたいなと思いました。
ただ、そもそもこの表、本当に伝えたい情報がなんなのか、ということを疑問に感じてしまいます。
オリンピックというのは毎日何らかの競技が開催されるイベントだということは誰でも知っています。ですから、毎日何かしらの結果もあるものです。この表から読み取ることができる情報は、オリンピックの期間がいつからいつまでなのか、どの日の結果が既に出ているのか、それだけです。
でも、この表を見る人が本当に知りたいのは、いつ、どの競技が開催される予定なのか、また開催された競技結果はどうだったのかという点です。にもかかわらず、まず自分が興味がある競技が開催される/されたのがどの日なのかを調べるためにいくつかのリンクをクリックして、この表のページに戻ってきて、そしてやっと対応する日の競技結果へのリンクをクリックすると結果が分かる、そんな使い方をしなければなりません。これはとても使いにくいのではないでしょうか。
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