今回は、この3月に筑波技術大学大学院技術科学研究科情報アクセシビリティ専攻の修士課程を修了された清家 順さんと柳田 友和さんをゲストにお迎えして、同課程での学生生活や研究活動などについて、お話をうかがっています。
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オープニング・トーク
今回のizuizuからのお題は「博物館」です。
清家 順さんと柳田 友和さんを交えて
今回は、この春、筑波技術大学大学院技術科学研究科情報アクセシビリティ専攻を修了された清家 順さんと柳田 友和さんをお招きしています。
まず、そもそも筑波技術大学とはどのような大学なのかをうかがっています。
そして、どのような同級生がいたのか、どのようにして授業が行われたのかなど、学生生活についてお訊きしています。
その上で、清家さんと柳田さんが行われた研究の内容をお話しいただいています。清家さんはロービジョンのユーザーと画面表示のコントラストについて、柳田さんは就労における点字の役割に注目して研究を進められたということです。
最後に、柳田さんが代表を務めておられるブラインドパソコンサポート (BLPC)が、7月10日 (日) に開催を予定しているイベントについてご紹介いただいています。
今回のゲスト
清家 順 (せいけ じゅん) さん
有限会社ユニバーサルワークス代表取締役
地域ISPでウェブ制作に携わっていたが、妻の失明を機にWebアクセシビリティへの取り組みを開始する。
毎年9月に「自治体サイトアクセシビリティ調査」を実施し、2015年9月1日には通算13回目となる調査結果を発表。現在は、自治体を中心に、サイト構築に関するコンサルティング、アクセシビリティガイドラインの策定、ウェブサイトの評価・診断業務を行っている。
現在、月刊「広報」誌上にて「ドクターSのサイト診断」連載中。
公益社団法人日本広報協会広報アドバイザー。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会副委員長・WG1主査。
修士 (情報保障学)。
柳田 友和 (やなぎた ともかず) さん
日本盲人職能開発センターにおいて、職業訓練指導員として、視覚障碍者に対して、事務系職種での就労に必要なパーソナルコンピュータの使用法を指導する仕事の傍ら、任意団体「ブラインドパソコンサポート」の代表を務め、視覚障碍者向けにIT機器の利用法を中心とした情報発信を行っている。今春、日本で初めての「情報保障学修士」の学位を取得。
趣味はデジタルガジェットを無駄に買いあさり視覚障碍者における使い勝手を研究すると称して自らの物欲を満たすこと。
収録後記
久しぶりにゲスト2人をお迎えしての賑やかな収録でした。しかし、お2人ともお話がとても上手で、気がつけば当然のように長時間の収録になっていました。さあ、オープニングも100回に向けてラストスパート! 次は「94」だ!! (植木 真)
普段の経験から当たり前だと感じられるような事実を、客観的かつ論理的に説明して、学術的に参照できるようにする、というのが研究の1つの役割だと思うのですが、アクセシビリティーの分野というのはこれが非常に難しいと感じています。論文を拝見したわけではないですが、清家さんも柳田さんも、普段当たり前のようにとらえたり感じたりしていることを実験や調査を通して立証しているという意味ですばらしいなと思いました。見習わなければ……。 (中根 雅文)
大人になってからのご学友ってステキですねぇ。そして柳田さんの噺家さんのようなラジオの深夜放送のような軽快なお話がめっちゃ楽しかったです。またぜひお話を伺いたいです! (山本 和泉)