今回は、伊敷 政英さんをゲストに迎えてお送りします。伊敷さんが最近手がけている、ロービジョンの子供たちが使いたくなるようなノートを作るKIMINOTE制作プロジェクトについて詳しく紹介していただきました。また、やはり最近手がけているはらぺこZ、そしてPoppoのお話しも伺いました。
- Podcast
- 約35分:32.7MB
- ポッドキャスト第43回: 「おお、ノートだ!」をダウンロードする
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まず、伊敷さんに簡単に自己紹介していただきました。意外に付き合いが長い伊敷さんとAccSell中根のつながり、ロービジョンの伊敷さんが体験した小学校での弱視学級の話、そしてロービジョンとは何か、そんなことに触れています。
続いて、現在伊敷さんが取り組んでいる、ロービジョンの子供たちが使いたくなるようなノートを作る「KIMINOTE(きみのて)」制作プロジェクトを紹介していただきました。
ロービジョンの場合、市販のノートではどういった点が使いづらいのか、そういった問題を解決するためにどんなノートがあるのか、なぜ新しいノートを作るのか、そんなお話しを伺っています。
伊敷さんが持ってきてくれたロービジョン用ノート6種類。罫線のものや、大きいマス目のもの、真っ黒の紙で白いペンで書くものなど。でもたしかに小学生にはデザイン的につまらないですね。
なお、「KIMINOTE(きみのて)」制作プロジェクトでは、2014年5月30日まで、クラウドファンディング・サービスのREADYFOR?で支援を募集しています:
https://readyfor.jp/projects/kiminote
続いて、伊敷さんがやはり最近手がけている、飲食店のメニューやアクセス情報の提供を目指すはらぺこZ、そして「障害を持つ人の遊びの選択肢を増やすサイト」を目指して始められたPoppoについても紹介していただきました。
今回のゲスト
伊敷 政英 (いしき まさひで) さん
1977年東京生まれ。ロービジョン。
大学卒業後、ITコンサルティング会社で主に自治体ウェブサイトのアクセシビリティ改善業務に従事。
2010年8月にCocktailzとしてフリーランスで活動を開始。
企業や自治体ウェブサイトのアクセシビリティチェック、ウェブアクセシビリティ方針策定支援、研修講師などを務める。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会 WG2委員
収録後記
久しぶりにゲストをお迎えしての収録でした。伊敷さんは、ウェブに限らず、アクセシビリティの分野で積極的に活動されているので、とても良い刺激をいただきました! このポッドキャストを通じて、皆さんにもKIMINOTEプロジェクトをはじめとする伊敷さんの活動を知ってほしい、ゼーーーーット! (植木 真)
ポッドキャストの中でもあったように、ロービジョンというのは様々な状況を含むことがあって、必ずしも簡単に理解できるものではないように感じています。盲学校に通っていた当時、僕の周囲にも何人もロービジョンの生徒がいましたが、その人たち一人一人の見え方がそれぞれ違っているということに気づくまで、結構な時間がかかったように記憶しています。ロービジョンの全てのケースをカバーできるような製品作りというのはなかなか難しいと思うのですが、Webを初めとするデジタル情報の世界では、工夫次第でかなりのケースに対応できるのではないかと考えています。アクセシビリティーというと、スクリーン・リーダーのユーザー、つまり全盲の人のことが意識されることが多いと思いますが、ロービジョンについてももっと考えるきっかけになるような情報を出していきたいなと改めて感じました。
なお、ロービジョンについては、最近伊敷さんが書かれた記事が非常に参考になると思います。
それにしても、改めて伊敷さんと知り合ってからの年数を計算してみて、時の流れるのの早さにあっけにとられてしまいました。
(中根 雅文)
文房具はやっぱり好きなデザインのものを持ちたいですよねぇ。それだけでテンション上がるしやる気が出たり。特にちびっ子たちにとってはノートなどの文房具の見た目ってめっちゃ重要だと思います。クラウドファウンディングが成功しますように!! そして、伊敷さんの活動の広さと早さにびっくりな時間でした。よーし!負けないゾ!(すでにいろいろ負けてる・・・) (山本 和泉)