こんにちは!2015年8月26日(水)にAccSellメール・マガジン第72号を発行しました!
- [連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第71回: JAWSの強力なカスタマイズ機能 (5)
- [連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
- 第30回: Describing Images for Improved Web Accessibility
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第71回: JAWSの強力なカスタマイズ機能 (5)JAWSがインストールされている環境でWeb閲覧をする上で欠くことのできない機能、仮想PCカーソルと、仮想PCカーソルを使っているときに使用できるクイック・ナビゲーションについて、連載第61回と第62回で紹介しました。今回は、これらの機能に関連するカスタマイズ機能と、以前紹介できなかったWeb閲覧関係の機能などについて紹介します。
クイック・ナビゲーションのキー操作
第62回で紹介したクイック・ナビゲーションについて、まず簡単におさらいしておきましょう。
これは、仮想PCカーソルを使ってWebページなどを閲覧しているときに、ページ中で使われている特定の要素に簡単に移動するための仕組みです。
たとえば、hキーを押すと、ページ中の見出し (h1~h6要素) に順々に移動していくことができます。見出し要素の他にも、フォーム・コントロール (fキー)、リスト (lキー)、リスト項目 (iキー)、表 (tキー)、段落 (pキー)、エディット・フィールド (eキー)、チェック・ボックス (xキー)など、いろいろな要素に対応しています。また、Shiftキーを押しながらこれらのキーを押すと、移動の方向が逆になります。 (つまり、たとえば1つ前の見出しに戻る、といったことが簡単にできます。)
クイック・ナビゲーションに用いるこれらのキーは、ある程度推測しやすいようなものが標準で割り当てられていますが、JAWSではこれらのキーを変更することが可能です。
比較的推測しやすいようなキー割り当てがされていますので、普通はあまりこの設定を変更する必要はないと思いますが、ユーザーによっては、好みに合わせてこれらのキー割り当てを変更したい場合もあると思います。
また、たとえば手が不自由な場合などは、頻繁に使うキー操作をすべて片手でできるように、キーボードの中で近接した場所にまとめるような設定をすると便利な場合もあるでしょう。
手が不自由なユーザー向けの設定項目
Web関連というわけではないのですが、JAWSには手が不自由なユーザーのための機能もいくつかあります。
1つは、JAWSの様々なコマンドを実行する際にINSキーと他のキーを同時に押す必要があるのですが、この操作が難しいユーザー向けに、INSキーをいわゆるスティッキー・キーにするモードです。
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