こんにちは!
「AccSellメールマガジン」第6号が発行されました!
第6号の内容は
- [連載] 中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第6回:MS-DOS時代の幕開け
- [連載] 植木 真の「JIS X 8341-3:2010 『逆引き』徹底解説」
- 第6回:JIS X 8341-3:2010 入門 <その6> 適合試験の要件
- [レビュー] うっかり買ったNexus 7、ファースト・インプレッション
- Androidタブレット、Nexus 7のアクセシビリティ機能を中心に紹介。また、現状におけるiOSとAndroidの簡単な比較も!
の3本です!
とりあえず、またも中根さん&植木さんはしれっと文字数の記録を更新しています。
もちろん今号のチラ見せもありますよ!それは以下からどうぞ。
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第6回: MS-DOS時代の幕開け点字ワープロが普及し始めた頃、点字ワープロを使うためにパソコンを購入した視覚障碍者の多くにとって、パソコンは点字ワープロを使うための専用機のような位置づけだった、ということを前回紹介しました。1980年代の後半、確か87年から88年にかけてだったと思いますが、この状況が変わり始めました。今回は、この頃の状況について書いてみます。
音声合成装置「YL-V30」
この頃、僕が初めて点字ワープロ以外の用途でパソコンを使ったのは、学校にあったYL-V30という音声合成装置が接続されたパソコンでのことでした。まず、この「YL-V30」について簡単に (覚えている範囲で) 説明します。
YL-V30は、プリンタ・ポートに接続して使う音声合成装置でした。ちなみに、この後僕が使った音声合成装置の多くも、プリンター・ポートに接続して使うものでした。
この音声合成装置の機能の一つは、接続されたパソコンから受け取った文字列をそのまま読み上げるというものでした。ですから、パソコンの側では、読み上げさせたい文字列をプリンタ・ポートに送りさえすれば、YL-V30が読み上げてくれます。僕自身がこの音声合成装置と共に使ったのは、PC-9801上のMS-DOS (たぶんバージョンは2.11) でしたが、どうやらPC-8801上のN88BASICでこの音声合成装置を使っていた人もいたようです。
N88BASICについてはよく分からないのですが、MS-DOSの場合は、標準出力の出力先を切り替える機能を活用して、コマンド・ラインや一部のプログラムの出力内容を読み上げさせることができました。具体的には、PC-9801用のMS-DOSで提供されていたassignというコマンドを使うことで、このようなことを実現できました。
標準出力、標準入力とは、多くのOSで採用されている考え方で、簡単に言ってしまえば
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