こんにちは!2014年6月25日(水)にAccSellメール・マガジン第44号を発行しました!
- [連載] 中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第43回:普及し始めたインターネット
- [不定期連載] 植木 真の「こんなブログ記事見つけました!
- 第4回:YouTubeでキャプションつけてみた!
AccSellのポッドキャストもとうとうYoutubeデビューをしました!
Youtubeにあるクローズドキャプションがけっこういけてるっぽいです。
[不定期連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
第4回: YouTubeでキャプションつけてみた!さて、気がつけば半年ぶりとなったこの不定期連載。いろいろなサイトを勝手に&こっそり診断するのもよいですが、たまにはテクニカルなネタも書きたいなあ〜、と思っていたところに見つけたこの記事。今回はコレをご紹介させていただきますっ!
「Website Usability Info」、このメルマガの読者の皆さんなら、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
Website Usability Info は、Web ユーザビリティ、アクセシビリティ、情報アーキテクチャ (IA)、ユーザー中心設計 (UCD)、ユーザーエクスペリエンス (UX)、といった話題について綴るサイトです (「Better late than never.」の精神で、マイペースに更新しています)。
というわけで、[[@caztchaさん](https://twitter.com/caztcha)のブログ「Website Usability Info」で最近公開された「YouTube のクローズドキャプション作成が簡単に」という記事をご紹介させていただきます。
ブログのタイトルに「Usability」とあるように、ユーザビリティをメインテーマとしたブログのようで、実はアクセシビリティをテーマにした記事が多いのも特長だとワタクシは思っております。それだけでなく、caztchaさんは静岡県の浜松市在住ということで、実はワタクシ、その浜松市で育ったものですから、余計に親近感を感じておりまして。と申しますか、2年前に「CSS Nite in SHIZUOKA」というイベントで、一緒に登壇させていただいたことがあるのです。
やや、前置きが長くなりかけておりますが(苦笑)、その「Website Usability Info」で、YouTubeのクローズドキャプション作成機能について分かりやすく紹介する記事がつい先日公開されました。
キャプション、皆さん、ご存知ですよね? そう、動画につける字幕のことです。字幕といっても、ただ話者の発話内容をテキストに書き起こせばよいというワケではありません。発話内容はもちろん、例えば電話の呼出音とか、BGMとか、それ以外の音声についてもテキストに書き起こして、ユーザーが動画の音声を聞くことができなくても、その動画が音声だけで伝えている情報を視覚的に提供するというものです。
JIS X 8341-3:2010では、次のような達成基準があります。
7.1.2.2 収録済みの音声コンテンツのキャプションに関する達成基準 同期したメディアに含まれているすべての収録済みの音声コンテンツに対して,キャプションを提供しなければならない。ただし,その同期したメディアがテキストの代替メディアであって,代替メディアであることが明確にラベル付けされている場合は除く。
これは等級Aの達成基準なのですが、これが等級AAになるとライブ配信の動画にもキャプションを提供しましょう、というややムチャな感じもする達成基準もあったりします(苦笑)
それはさておき、最近では動画コンテンツを提供するウェブサイトも珍しくなくなってきました。企業サイトはもちろん、省庁や自治体などの公的機関のウェブサイトでも積極的に提供されていますよね。で、その際によく使われているのが、YouTube。もう皆さん、ご存知のYouTubeです。
で、このYouTube、実はアクセシビリティにもとても積極的に取り組んでいて、特にキャプションについては、音声認識技術を用いた自動キャプション機能なんていうのも提供したりもしています。これは2011年7月のことでしたが、そうです、2011年といえばあの東日本大震災のあった年です。震災時の緊急情報が動画で提供されていたこともあり、当時まだ英語版でしか提供していなかった自動キャプション機能を、いち早く日本語版でも提供開始したという話をYouTubeのアクセシビリティ担当者から聞いたことがあります。
ま、正直なところ、この自動キャプション機能にはどうしても限界があって、アナウンサーのように滑舌の良いはっきりとした発話でないと、なかなか正確なキャプションにならないという課題があります。特に、日本語の場合は同音異義語もあったりして、余計にその傾向が強いのが現状のようでもあります。
そんなYouTubeですが、今回ご紹介するcaztchaさんの最近の記事によると、クローズドキャプション作成がより簡単になったとのことです。
あ、そうそう、動画のキャプションにも二つの種類があって、一つはこのクローズドキャプション、もう一つはオープンキャプションといいます。オープンキャプションというのは、常にキャプションが表示されていることを指します。これに対して、クローズドキャプションというのは、キャプションの表示/非表示をユーザーが必要に応じて切り替えることができるものを指します。YouTubeでは、"Closed Caption" の頭文字をとって、"CC" というボタンが提供されています。
この"CC"という略語ですが、例えばアメリカのテレビのリモコンにはこの "CC"というボタンが付いていて、テレビを観るときにクローズドキャプションを表示させることができたりします。今度、アメリカに行く機会があったら、是非ホテルでテレビのリモコンをチェックしてみてください。
ちょっと話が逸れてしまいましたが(汗)、caztchaさんの記事を一緒に読んでいきましょう。
YouTubeのクローズドキャプション作成機能を利用するには、まずYouTubeの自分のアカウントでログインする必要があります。そして、もちろん動画をアップしなければなりません。その上で、「動画の管理」というメニューを選んでいくわけですが、このあたりの手順はブログ記事をご覧いただきながら、実際に試してみてください。
今回、ワタクシはAccSellのポッドキャストをサンプルに実際にトライしてみました。あ、皆さん、ご存知でしたか? AccSellのポッドキャストが新たにYouTubeでもお楽しみいただけるようになりました。YouTubeのAccSellチャンネルで、第1回から最新の配信までお楽しみいただけますので、今後はこちらもヨロシクお願いします!(ペコリ)
で、ワタクシ、この記事を読みながら、実際にキャプションを付けてみました。いやあ、コレいいですね。とても簡単です。チョチョイのチョイです(笑) この原稿を書きながら、キャプションを付けてみたのはこちら。第1回:AccSell顔見世興行。記念すべき第1回は、2年前の9月だったんですねえ。、三人とも初々しいです。
キャプションを付けてみたのは、オープニングの約2分くらいだけなんですが、作業は時間にして10分くらいでしょうか。実際に再生しながら、テキストを書き起こして、表示する開始時間と終了時間を3〜5秒おきくらいで設定していくという感じだったのですが、その画面のUIも直感的ですぐに慣れることができました。音声を聞きながら、それをテキストに書き起こしていくという作業は、なかなか大変ではありますが、そんなに苦ではなかったです。ま、気がつけば時間が経っている、という感じでしょうか。
でも、この機能はイイですね。皆さんもYouTubeを使って動画コンテンツを提供する際には、是非一度キャプション作成にトライしてみてください!
今回、自分でトライしてみて、改めて感じたんですが、今後はこのキャプションとなるテキストを書き起こすという作業も、新しいスキルとして需要が出てくるのではないかということです。例えば、
つづきはメルマガで……。