こんにちは!2014年7月9日(水)にAccSellメール・マガジン第45号を発行しました!
- [連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第44回:Unixシステム
- [連載]植木 真の「"勝手に" & "こっそり" Webアクセシビリティ診断」
- 第9回:とても重要な話をまとめています。
中根の連載がどんどん現代に近づいてきています(といっても、まだ20世紀だけど)。
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第44回: Unixシステム前回お話ししたように、1996年の末にマイクロソフトがWindows 95 OSR 2をリリースして以降、世の中ではいよいよインターネット・ユーザーが増え始めました。一般向けのインターネット接続サービスが始まり、そして僕自身も本格的にインターネットを使い始めた1994年から、ほぼ3年が経っていました。
僕自身は、MS-DOS環境やUnixシステム環境を使ってインターネットを使っていたわけですが、世の中ではインターネットといえばWindows、という状況ができあがっていきました。僕自身も1999年頃にはMS-DOSとWindowsを併用するようになっていましたが、インターネット利用に当たってはUnixシステムの環境が大きな役割を果たしていました。今回は、この頃の僕のUnixシステムの利用について紹介します。
Unixシステム
まず、なじみがない方もいらっしゃるかと思いますので、Unixシステムについて簡単に説明しておきます。
Unixは、元々は米AT&Tが1970年頃に開発したOSです。その後いろいろな経緯を経て、このOSに由来する多くのOSが開発され、「Unixシステム」、「Unix系OS」と総称されています。
1980年代、Unixは商用のOSとして開発が続けられたSystem Vと、後に無償で利用できる多くのOSを生み出すことになるBSD Unixの2系統に別れます。このあたりの経緯については、WikipediaのUNIXの項に詳述されていますので、興味がある方はご覧ください。
BSD Unixは、インターネットの基礎となる技術であるTCP/IPを最初に実装したOSで、その後のインターネットの普及に大きな影響を与えたとされています。
また、今でもユーザーが多いLinuxやMac OS Xも、元々はUnix系のOSに由来しています。 (ちなみにAndroidもLinuxに由来しています。)
Unixは多くの特徴を持つOSですが、例えばディレクトリー (フォルダー) という形での階層構造を持つファイルシステムはその後の多くのOSで採用されています。
また、MS-DOSでいうところのバッチファイルの仕組みも、Unixのshell scriptや、複数のコマンドを組み合わせて使う考え方に基づいています。
1990年頃までには、X Window SystemというGUIも開発されたUnix系OSですが、基本的にはコマンド・ラインで全ての操作を実現できるというのも、大きな特徴と考えてよいでしょう。
僕とUnixシステム
僕が初めてUnix系OSを使ったのは、1994年に大学に入学した時のことでした。
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