こんにちは!
「AccSellメールマガジン」第15号が発行されました!
第15号の内容は
- [連載] 中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第15回:点字による読書環境の変化
- [連載] 植木 真の「JIS X 8341-3:2010 『逆引き』徹底解説」
- 第14回:JIS X 8341-3:2010 実践 <その6> 状況の変化
- [連載] 辻 勝利の「Life with 支援技術」
- 第9回:いまひとつ物足りないアクセシブルな家電
の3本です!
辻さんの連載もあと少し。今回の家電のお話は早速いろいろな家電でチェックしたくなります。ちらっとどうぞー!
[連載]辻 勝利の「Life with 支援技術」
第9回:いまひとつ物足りないアクセシブルな家電これまでにこの連載の中で取り上げてきた支援技術の多くは、どちらかというとコンピューターに関連のあるものが中心でした。Windows上で動作するソフトウェアやiPhoneなどのスマートデバイスを使用するためには、少なからずコンピューターを使用するための知識が求められます。
しかし、実際に私が生活している環境には、コンピューターを用いることなく全盲の私が使用できるような機器がたくさんあります。これらが支援技術と呼べるかどうかちょっと自信はありませんが、今回はその中から4つご紹介したいと思います。
操作ボタンに点字がついている家電
皆さんは、家電の操作ボタンに点字が書いてあるものに遭遇したことはありますか? 家電量販店でいろいろな機器を見ていくと、中にはボタンの名前がわかるように点字が付けられたものがあります。私の記憶では、なかでも洗濯機は比較的早い時期からボタンの名称がわかるような点字表示を行っておりました。
私の自宅の洗濯機には、以下のような点字表示が各ボタンのそばについています。
- あらい
- すすぎ
- だっすい
- かんそう
- ふろ
- よやく
- いり
- きり
- すたーと
通常は、電源を入れるための「いり」ボタンと、「すたーと」をおせば洗濯ができるのですが、脱水だけを行う場合は「だっすい」ぼたんを押したり、乾燥を行うには「かんそう」を押したりすれば個別に対応することもできます。
これとは別に、この洗濯機には略称で書かれたボタンが3つ付いています。「せか」、「せん」、「かん」と書かれたボタンです。「せか」は洗濯乾燥を行う際の細かいメニューを指定するときに使用するもので、「せん」は洗濯の細かいメニューに使用します。「かん」は乾燥方法を指定するときに使用します。ボタンを押した回数で、それぞれの項目のサブメニューが呼び出されるのです。
ボタンを押すたびに「ピ」という音がしますので、メニューが切り替わったことがわかりますし、メニューが一回りすると「ピー」という長い音がしてそれを知らせてくれます。問題は、この洗濯機にはそれぞれのボタンを何回押すと、どのメニュー項目が選ばれるかを知るための点字の一覧表のようなものが付属していないことです。つまり、この洗濯機をちゃんと使いこなすためには、あらかじめそれぞれのボタンのメニュー項目をだれかに読んでもらう必要があるのです。
しゃべる給湯器
「湯はりします」、「もうすぐお風呂が沸きます。」もしかしたら皆様の中にも、お風呂でこのような案内を聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。私の住んでいる...
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