オープンソースのWindows用スクリーン・リーダーNVDAの日本語対応機能を強化する取り組みを進めているNVDA日本語チームは、6月2日、NVDA日本語版 2014.2jpをリリースした。
このバージョンは、NVDA 2014.2をベースにNVDA日本語チームが日本語環境で使用するための独自の改良を加えたものだ。前バージョン、2014.1jpからの変更点には以下の内容が含まれる。
- 音声エンジンが SAPI4 の場合の不具合への対応
- 一部のアプリケーションと音声エンジンの組み合わせで起きる不具合への対応
- 複数行エディットで改行位置が正しく処理されない不具合の対策 -- 2014.1.jpで追加されたこの問題に対する対策を無効にするオプションを追加
- NVDAが表示する点字メッセージについて、表示したままにすることができるオプションを追加
- 「UIオートメーションの有効化」オプションの追加
- ブレイルメモBMスマート40がUSB接続で認識されない問題への対策
- 翻訳に関する変更
NVDA日本語版は、同ソフトウェアのホームページからダウンロードできる。また、2013.3jp以降のNVDA日本語版を使用している場合は、自動更新機能を用いて更新することができる。
また、同バージョンのリリースのお知らせの中で、 NVDAの機能や活用方法、日本語対応の取り組みを紹介するイベント、「NVDAワールド 2014 東京」を2014年9月6日に開催することも併せて発表された。このイベントについては、詳細が発表され次第、当欄でも紹介する予定だ。