3月26日、トライベック・ストラテジー株式会社が、Webサイトのシニア向けアクセシビリティランキングを発表。Webサイトのシニア(65歳以上)向けアクセシビリティ対応を診断するプログラム「シニア向けアクセシビリティ診断」を用いて、同社が抽出した10分類31企業サイトを評価したという。この調査は、2012年10月から12月下旬に実施された。
対象とした業種は、輸送用機器(自動車)、電気機器(複写機・プリンター)、電気機器(パソコン)、情報・通信(移動体通信)、保険業(生命保険)、小売(家電量販店)、小売(ネットスーパー)、陸運業(宅配)、食料品(ビール)、サービス業(旅行)の10業界で、シニアユーザーが日常的に来訪する機会の多いと思われる業界・サービス、さらに利用ユーザーが多いとされるWebサイトをランダムに抽出したとしている。
調査は、シニアの行動特性に基づいた独自の6評価軸の全34項目で行い、PC、スマートフォン、タブレット端末の3デバイスによる診断、1サイトにつき3名以上のアナリストによるヒューリスティック評価なども実施し、その結果をスコアリングしている。6つの評価軸として挙げられているのは次の通り。
- トップページにおける初動喚起力
- メニューページにおける情報探索性
- 商品ページにおける情報伝達力
- フォーム入力における負担軽減
- 情報理解・可読性の確保
- シンプルな操作
スコアリングした結果、全31サイトの平均点は71.11ポイントで、最高スコア(82.84点)と最低スコア(55.80点)には25点以上の差があり、Webサイトでの対応度合いに顕著な差が見られたとしている。ただし、JIS X8341-3:2010をもとにしてより実践的な診断項目を設定したと述べられているが、現時点では34の評価項目のうち一部しか明らかにされていないため詳細は不明である。