こんにちは!2014年11月12日(水)にAccSellメール・マガジン第53号を発行しました!
- [連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第52回: Windowsの普及始まる
- [不定期連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
- 第11回: アナタのWebアクセシビリティは間違っている?
中根さんの連載は、ようやく私が知っている時代に突入してきた!(いずいず)
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第52回: Windowsの普及始まる前回は、IBMホームページリーダー (以下HPR) が登場した頃までの、視覚障碍者のWebアクセス環境について紹介しました。今回は、この時期以後の、Webアクセス環境などに関連する動きを紹介します。
HPR以外の音声ブラウザー登場
HPRが発売されると、多くの視覚障碍者がHPRを使ってWebにアクセスするようになりました。 (前号執筆時に調べたところでは、HPRの発売は1997年だったという記述を見つけたのですが、今回別の音声ブラウザーについて調べていく中で、HPRの発売は1998年秋だったという記述も見つけました。残念ながら、正確なところは分かりません。)
その後、いくつかの音声ブラウザーが登場しました。富士通東北海道システムエンジニアリング が発売した眼の助 (がんのすけ) 、アメディアが発売したボイスサーフィン、大阪府立盲学校 (当時) の横田陽教諭が開発してフリーで配布していたVE2000などです。
眼の助については、HPR発売後のどこかのタイミング (おそらく1998年か1999年) に発売されました。ボイスサーフィンは、1999年に発売されました。そしてVE2000は2000年に公開されました。
僕自身は、当時あまりお金がなかったので (今もないですが) 、これらのうちVE2000しか試したことがありませんが、この時期、視覚障碍者のWebアクセス手段には複数の選択肢があるという状況になったわけです。
HPRを含めていずれの音声ブラウザーも、それまでのDOS上またはISPのUnixシェル上でLynxを使う方法や、lynxmailを使う方法 (前号参照) と比較して、Web閲覧を大いに容易にしたものでした。そういったこともあって、Webを使いたい人を中心に、この頃から視覚障碍があるWindowsユーザーが僕の周囲では一気に増えた印象です。
outSPOKEN for Windowsの登場
一方、日本語Windows用のスクリーン・リーダーを取り巻く状況にも変化がありました。
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