メルマガ第28号を発行しました!

こんにちは!
「AccSellメールマガジン」第28号が発行されました!

第28回の内容は

[連載] 中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
第28回:大学でインターネットを使う
[連載] 植木 真の「JIS X 8341-3:2010 『逆引き』徹底解説」
第27回:JIS X 8341-3:2010 実践 <その19> 映像コンテンツ
[不定期連載] 植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
第1回:ホントにその色でいいの?

の3本です!

植木さんの不定期新連載が始まりました!!第1回目からかなり飛ばしています!たしかにコントラスト大事です!!

[不定期連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
第1回: ホントにその色でいいの?

さて、何の前触れもなく突然始まった不定期連載『植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」』でございます。ま、タイトルの通り、アクセシビリティをテーマにしたブログ記事を紹介するというコンセプトなのですが、不定期ながら続いていくかもしれないし、これが最初で最後かもしれません(苦笑) 日本語のブログに限らず、海外のブログ記事も紹介していけたらと思っていますが、さてどうなりますやら。

というわけで、その記念すべき第1回でご紹介するのは、こちらのブログ記事です。

「坂本邦夫」さん。AccSellメルマガの読者の皆さんなら、この名前にすぐピンときた方も多いのではないでしょうか。大阪を拠点とする「カラー&Webデザイン フォルトゥナ」の代表で、Webの配色や色彩などのカラーコンサルタントとしてご活躍されている、「色」のスペシャリストの坂本さんです。近著に「ウェブ配色 決める! チカラ - 問題を解決する色彩とコミュニケーション」(ワークスコーポレーション)などがあります。

その坂本さんが10月20日にブログで公開されたのが、「テキストのコントラスト比でWeb制作会社のよしあしを判断できるかも?」という記事。こんな書き出しで始まります。

とあるWebサイトを見ていて、ものすごく読みづらいメインビジュアルのキャッチコピー(すなわち最も伝えたいであろうというコピー)を見つけたのですが、もしかするとその辺りをチェックすると制作会社のよしあしを見極められるかもしれないと思ったのでまとめてみました。

どれだけ読みづらいかというと、文字色と背景色のコントラスト比が1.34:1しかない。しかも、それがメインビジュアルのキャッチコピーだというのです。コントラスト比については、記事中でも紹介されているように、W3CのWCAG 2.0で定められた計算式による基準で、JIS X 8341-3:2010でも全く同じ基準が採用されています。このメルマガでもワタクシの連載で解説しましたよね。

コントラスト比が1.34:1って、どんな感じなの?ということで、坂本さんはいくつかの色でサンプルを作成されて掲載しています。

コントラスト比1.34:1くらいになると、わざと読みにくいようにしてるんじゃないのかとか、何らかの悪意があるのではないかと邪推したくなるレベルです。

と坂本さんがおっしゃっている通り、なぜその色の組み合わせにしたのか、しかもメインビジュアルのキャッチコピーで・・・、とデザイナーさんに聞いてみたくなる読みづらさですね。W3Cの「WCAG 2.0解説書」では、このコントラスト比の達成基準の意図として、ロービジョンや色弱の利用者にとって文字を読みやすくするためとしていますが、例えば屋外でスマホやタブレットで閲覧している人や、ここ数年で老眼が進行しているワタクシなんかにとっても、コントラスト比の低い文字は読みづらいものです。

等級AAの達成基準では、4.5:1以上を基準としていますから、1.34:1しかないというのは老眼のワタクシにとっても十分に読みづらいです。

デザイナーさんがアクセシビリティを敬遠する大きな理由の一つに、このコントラスト比があるとよく聞きます。たしかに、使える文字色は制限されます。だから、その気持ちは分からないでもありません。

ただ、もしかしたら、何か勘違いしていらっしゃるのかもしれません。まず、このコントラスト比の達成基準が適用されるのは、文字のみです。ま、個人的には、折れ線グラフや棒グラフ、チャート図なんかの線や矢印にだって適用すべきだと思ったりするわけですが。それはさておき、文字といっても、全ての文字に適用されるわけではありません。装飾を目的にした文字やロゴマークなんかの文字は対象外です。

つまり、コントラスト比の確保を要求されるのは、情報を伝えている文字だけなのです。だから、「使える色が制限されるからイヤだ」というデザイナーさんを目の前にしたとき、ワタクシは次のように問いかけます。

つづきはメルマガで……。

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