こんにちは!
「AccSellメールマガジン」第21号が発行されました!
第21回の内容は
- [連載] 中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第21回:Keynote
- [連載] 植木 真の「JIS X 8341-3:2010 『逆引き』徹底解説」
- 第20回:JIS X 8341-3:2010 実践 <その12> 色
- ポッドキャストこぼれ話
- 2013年7月3日配信分から
の3本です!
先日公開したポッドキャスト23回目は、本当に盛り上がりすぎてしまって時間の都合上泣く泣くカットしたものが多いんです。なので、今回はカットした中からよりすぐりを紹介します!
ポッドキャストこぼれ話: 2013年7月3日配信分から
このコーナーでは、ポッドキャストで配信できなかった、「配信からこぼれてしまった」話、でも興味深い (かもしれない) やり取りを紹介します。
今回は、ビジネス・アーキテクツの伊原力也さんと太田良典さんをゲストにお迎えしてお送りした、7月3日に配信した第23回で配信できなかった話の中から、以下の二つの話題を紹介します:
- 実際にスクリーン・リーダーを使っているところを見たことがあるかないかで、Web制作者の意識に差が出るか
- アクセシビリティーはデザイン上の制約になるということがしばしば言われるけど、それって本当?
それでは、ポッドキャストと合わせてお楽しみください。 (文中敬称略)
実際にスクリーン・リーダーを使っている様子を見た経験の意味
中根: 伊原さんは実際に僕がスクリーン・リーダーを使っている所をみたのが、特にアクセシビリティーを意識するきっかけになったということですが、やはり見たことがあるのとないのとでは違いますか?
伊原: いや、もう全然違いますね。
僕は今、インフォメーション・アーキテクトという肩書きになってて、ユーザー調査とかもしていくんですけども、やっぱりその時に、自分が会ったことがあるタイプの人かどうかで、どんな人かというイメージのしやすさが全然変わってくると思うんですね。
仕事の上ではもちろん実際のユーザー・インタビューをしていくわけですけれども、そういうのが全部そろわないと何も作れない、というようなわけにもいかなくて、サイト制作に必要な仮説を作る時に、根拠の前に仮説をちょっと作ってみようかなというような時には、やっぱりユーザーのイメージがあるかないかっていうのはすごく大きいんですね。
だから、そこについては僕は、アクセシビリティーだからどうこうっていうよりも、1ユーザーのタイプとして、そういう前提の人がいるよっていうのがあるかないかっていうのが、すごい、作る上で大きく関わってくるんじゃないかと思います。中根: 最近すっかり聞かなくなっちゃったキーワードですが、それこそペルソナを作る時にどれだけちゃんと作り込めるか、っていう話につながってくるって感じですかね?
伊原: そうですね。 結構僕は、ユーザー・エクスペリエンスっていう、まあこの言葉を言うといろいろ物議を醸すのでなかなか使いづらいんですけどあえて言うと、ユーザー・エクスペリエンスを考える時に、ペルソナ作ろう、シナリオ作ろうってなると、一方向の限定的なユーザーを想定しようっていう話が大きいんですね、あの手法って。
その一方向に絞って、そのユーザーにきちんと伝わるようにした方が結果的にみんなに伝わるようになる可能性が高まるっていう理屈で、ああいうものを作ると思うんですけども、そうなった時にアクセシビリティーって結構視点が違うんですよね。
一人の人に絞って考えるっていうのの一方で、アクセシビリティーってみんながある程度使えるようにしようってことなので。 じゃあ、一人の人を狙うとアクセシビリティーって考えなくて良いのかっていうと、僕はそうは思ってなくて、そのアクセシビリティーっていう選択肢を残したまま、特定のユーザーにできるだけリーチするようにするっていう両立ができるだろうと思っているし、あとはその一人の狙ってる人が、一時的な障碍だったり、一時的に何か物を使いづらいっていうような状況もあり得るよねって考えると、やっぱりアクセシビリティーっていうのは土台にあって、その一人の人を狙う狙わないに関係なくやらなきゃいけないことだよねっていう風に、自分としてはそういう風なイメージでとらえてるって感じです。アクセシビリティーはデザインに制約を与えるか
植木: よくアクセシビリティーをやるとそれが制約になるっていうイメージがあるじゃないですか。 bAさんの社内ではどういうとらえ方がされていますか?
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