こんにちは!2016年12月14日(水)にAccSellメール・マガジン第103号を発行しました!
- <[連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第96回: iOS VoiceOverの多言語対応
- [連載]山本和泉の「解説放送レビュー:観たり聞いたり歌ったり」
- 第14番組目: フジテレビ系列『土曜プレミアム・HERO』2016年12月10日放送分から
- [寄稿]「アクセシビリティをポジティブにとらえる10の視点」(第2回)
- 伊原力也
[連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
第96回: iOS VoiceOverの多言語対応これまで数回にわたってiOS VoiceOverの機能を紹介してきました。引き続きまだ紹介できていないいろいろな細かい機能について紹介していきますが、今回はiOS VoiceOverの多言語対応についてです。
iOS VoiceOverは20カ国語以上に対応
個人的にはあまりちゃんと紹介されているのを見たことがないのですが、実はiOS VoiceOverには強力といってもよい、多言語対応の機能が搭載されています。
初めてiOS VoiceOverを有効にした時は、iOSのシステム言語だけに対応した状態になっています。 (つまり、多くの日本人が使っているiOSディバイスでは、日本語のみに対応した状態になっています。) ところが、実はioS VoiceOverは、20カ国語以上に対応しています。
設定→一般→アクセシビリティ→VoiceOver→スピーチの順にタップして出てくる画面に、「ローターで選択可能な言語」というセクションがあります。ここに、現在使えるように設定されている言語のリストが表示されていますが、このリストに別の言語を追加することによって、VoiceOverで使える言語を増やすことができます。
iOS 10.2で確認してみると、日本語を含めて全部で37言語の中から必要な言語を選んで追加できるようになっています。37言語というとかなり多い印象ですが、実はその中には英語が5種類、中国語が3種類、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語がそれぞれ2種類含まれていますので、27言語という数え方もできます。
せっかくですので、すべての言語を書いてみます。
アラビア語(サウジアラビア)、イタリア語(イタリア)、インドネシア語(インドネシア)、オランダ語(オランダ)、オランダ語(ベルギー)、ギリシャ語(ギリシャ)、スウェーデン語(スウェーデン)、スペイン語(スペイン)、スペイン語(メキシコ)、スロバキア語(スロバキア)、タイ語(タイ)、チェコ語(チェコ共和国)、デンマーク語(デンマーク)、ドイツ語(ドイツ)、トルコ語(トルコ)、ノルウェー語(ブークモール) (ノルウェー)、ハンガリー語(ハンガリー)、ヒンディー語(インド)、フィンランド語(フィンランド)、フランス語(カナダ)、フランス語(フランス)、ヘブライ語(イスラエル)、ポーランド語(ポーランド)、ポルトガル語(ブラジル)、ポルトガル語(ポルトガル)、ルーマニア語(ルーマニア)、ロシア語(ロシア)、英語(アイルランド)、英語(英国)、英語(オーストラリア)、英語(南アフリカ)、韓国語(大韓民国)、中国語(台湾)、中国語(香港)、中国語(中国)、日本語(日本)、英語(アメリカ)
ちなみに「ブークモール」というのは、ノルウェイ語の別名らしいです。
この言語のリストの中から必要なものを選んで、「ローターで選択可能な言語」のリストに2つ以上の言語がある状態になると、ローターの中に「言語」という項目が登場します。 (ローターについて詳しくは、連載第91回 (第94号掲載)をご覧ください。)
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