視覚障害の一種である「ロービジョン」という言葉は、日本ではまだあまり定着していない言葉かもしれない。矯正しても見えにくい状態のロービジョンについて、「ロービジョンの人のウェブ利用」と題された解説記事が、Web担当者Forumに掲載されている。
記事では、ロービジョンに関する基礎的な解説、ロービジョンの人の見え方の紹介など、まずはロービジョンについて正しく理解するために必要な事柄について説明されている。そして、ロービジョンのコンピューター・ユーザーがWindowsのパソコンを利用する場合に用いる支援技術について紹介されている。
その上で、ロービジョンのコンピューター・ユーザーがWebを利用する場合に直面することが多い問題について具体的に説明している。そして、「ユーザーがそれぞれの状況に応じて行うカスタマイズを邪魔しない」ことが、ロービジョンのユーザーにも使いやすいWeb作りにおいては重要であるとしている。
同記事にもあるように、日本のロービジョン人口は決して少なくない。また、矯正しなければロービジョンの人の見え方とあまり変わらないというような人の数も少なくないだろう。スクリーン・リーダーの利用と合わせて考えられることが多いWebアクセシビリティーだが、ロービジョンのユーザーにも目を向ける必要があるだろう。