クリエートシステム開発は、2月21日、ドキュメントトーカ IMEの新バージョン、V1.14.135をリリースした。このバージョンでは、新たにマルチタップ入力とフリック入力が可能な「テンキー形式キーボード」が追加された。
ドキュメントトーカ IMEは、Android上で動作する日本語入力システムで、Androidのスクリーン・リーダー、TalkBackと共に利用することができる。同システムでは、これまでQWERTY式と、五十音の仮名文字をマス目状に配置した方式のソフトウェア・キーボードを提供してきたが、今回のバージョンアップで、これらに加えて新たに「テンキー形式キーボード」が追加された。
テンキー形式キーボードでは、マルチタップ入力とフリック入力が可能だ。
マルチタップ入力は、一般的な携帯電話の入力同様、まずア段のキーを探し、それを複数回タップすることで目的の文字を入力する方式だ。例えば、「す」を入力する場合ならば、「さ」のキーを探し、このキーを3回タップするといった具合だ。これまでの携帯電話の入力に慣れている人には、分かりやすい入力方式といえるだろう。
一方フリック入力は、iOSで普及している方式と同様のものだ。すなわち、目的の文字のア段のキーを探し、1度タップすればア段、左にフリックすればイ段、上にフリックすればウ段、右にフリックすればエ段、下にフリックすればオ段が入力できる方式だ。VoiceOverが有効なiOSでフリック入力をする場合、目的のキーをダブルタップした後に長押ししてから、上下左右に指をずらすという方法をとらなければならないが、ドキュメントトーカ IMEのフリック入力では上下左右にフリックするだけで入力することができる。
ただし、特にフリック入力については、Android 4.1と4.2では問題なく動作するが、Android 4.0ではスムースに動作しないとのことだ。
ドキュメントトーカ IMEは、Google Play Storeから無料で入手できる。