[記事紹介] コンテンツのアクセシビリティが未来を保証する(could)

2012年11月17日

投稿者:植木 真(インフォアクシア)

Webデザインをテーマにした講演や執筆などで知られる、デザイナーの長谷川恭久さんのサイト「could」に、アクセシビリティについて考察する記事が掲載されている。「その情報にアクセスできるかどうか」がWebアクセシビリティだという長谷川さんの記事は、Webアクセシビリティを改めて考えてみるにあたり、非常に示唆に富んでいるのでご紹介したい。

例えばスマートフォンやタブレットなどの普及に見られるように、Webコンテンツにアクセスする手段がどんどん多様化していく中、「全ユーザーが特殊な存在」だとする視点はとても興味深い。つまり、Webアクセシビリティというと、高齢者や障がい者のユーザーを想定することが少なくないが、今やそういったユーザーグループに限らず、ユーザーは実に様々な端末や設定でもってWebコンテンツにアクセスしている。JIS X 8341-3:2010でも「一時的な障害のある人」というユーザーグループを挙げているが、Webコンテンツにアクセスする際に問題が生じうるのは、なにも高齢者や障がい者に限らないということだ。

また、私が最近のセミナーなどで必ず紹介している長谷川さんの別の記事がある。「Web担当者フォーラム」に掲載されている「素人とは違う、Webプロフェッショナルの仕事としてのWebコンテンツ開発を考えてみた」というのが、その記事のタイトル。共通しているのは、アクセシビリティの確保は特別なことではなく、「媒体としてのWebの特性を最大限に活かすため」には不可欠なものだということだろう。

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