第148回: 「アーカイブ残ったら自分でタグ付けするよ」

今回は、新企画「AccSell瓦版」として、映画「カメラを止めるな!」のバリアフリー上映、Google Slidesのクローズド・キャプション機能、マラケシュ条約について取り上げています。

Podcast
約35分:36.2MB
ポッドキャスト第148回: 「アーカイブ残ったら自分でタグ付けするよ」をダウンロードする
YouTubeで再生する
写真:収録風景
カバー写真:ポッドキャスト内で紹介した3つの記事のキャプチャー

オープニング・トーク

「ハッピーマンデー非推奨派」を自認するizuizuからのお題は、「お金を貯めるとか隠すとか」です。と言いつつ、実際には主にハッピーマンデーについて話しています。

AccSell瓦版

最近AccSellの3人が気になったアクセシビリティーに関連する話題について話す「AccSell瓦版」、以下の話題を取り上げています。

もう一度観に行かねば!!
「カメラを止めるな!」バリアフリー上映決定 (izuizu)

『カメラを止めるな!』バリアフリー上映決定!
2018年話題まくりのカメトメが満を持してUD Cast(画面と連動して音声解説するスマホアプリ)に対応したそうです。すでに一度観ているのですが、あれをどう音声解説するのかとても楽しみすぎるのでなにがなんでももう一度観に行きます!!! 後からUD Castに対応にもできるのねぇ・・・。そこらへんも今後チェックしてみたいですです。

ばあさんや、長生きしてみるもんだーねー
「Googleスライド」にクローズドキャプション機能--プレゼンを即時に分析して字幕に (植木)

「Googleスライド」にクローズドキャプション機能--プレゼンを即時に分析して字幕にという記事を紹介しました。Googleスライドを使ってプレゼンをするときに、リアルタイムでキャプション(字幕)を画面に表示するというスグレモノの機能が登場しました。まずは米国英語だけの対応のようですが、記事中に「Googleによると、今後はより多くの国や言語に対応していく計画だという。 」とあるように、日本語への対応もそう遠くはないかもしれません。いや、そうあってほしいと願いたいです。セミナーなどでは、これまでコストや物理的なスペースなどの制約が大きな原因となって、聴覚障害のある人に対する情報保障がなかなかできないというジレンマがありました。それを解決する手段の一つとして期待せずにはいられません!

特に英語の書籍へのニーズがある視覚障害者の期待が高まる
日本、EU、アメリカがマラケシュ条約を批准、締結へ (中根)

10月1日に日本と欧州連合 (EU)がマラケシュ条約の加入書をWIPOに寄託アメリカも10月9日にトランプ大統領がマラケシュ条約を批准するための法律に署名したというニュースを受けて、マラケシュ条約 (PDF)について紹介して、その影響について話しています。

収録後記

Webよりも遙かに前から存在している書籍、このアクセシビリティーについてはまだ「アクセシビリティー」という言葉や考え方が生まれる前から多くの人が取り組んできた問題です。今回紹介したマラケシュ条約は、「元祖情報アクセシビリティー」とも言えるこの書籍のアクセシビリティーに大きな変化をもたらすものになるのではないかと、一人の当事者として大きな期待をしています。誰でも当たり前のように情報にアクセスできるという状況を、あらゆる分野で定着させていくことが、結果として社会全体の空気を変えていくことにつなげられるのではないかと考えています。 (中根 雅文

セミナーのスライドには、できるかぎり文字を入れるな!という鉄則のようなものがあるようですが、個人的には自分の話の情報保障という観点から、文字を多めにしていました。もうずいぶん前ですが、聴覚障害のある人に感謝されたことがきっかけで、もう何年もずっとそのスタイルでやってきたのですが、時には文字を入れることによって見ている人がスライドの文字を読んでしまうというデメリットもあり、これがなかなかのジレンマだったわけですが、こういった技術の進化に今後も大いに期待しています。 (植木 真

UD Cast対応した映画が増えまくっていますが、最近は通常の音声解説バージョンだけでなく、監督や出演者があれこれ撮影秘話などをしゃべる副音声バージョンも出てきて、すごいことになってきたな、、と。 (山本 和泉

comments powered by Disqus