第66回: 「押すなよ、絶対に押すなよ!」

今回は、まずTwitter拾い読みで、HTML5ベースでアクセシブルなメディア・プレイヤー、ユーザーのスキル向上とアクセシビリティー、Googleの各種Webアプリケーションのスクリーン・リーダー対応について話しています。後半では、株式会社ボーンデジタルの岡本 淳さん、BAの太田 良典さんをゲストにお迎えして、最近話題の書籍、「コーディングWebアクセシビリティ - WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション」と「デザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計とコンテンツのための実践アプローチ」についてお話しを伺っています。

Podcast
約51分:56.3MB
ポッドキャスト第66回: 「押すなよ、絶対に押すなよ!」をダウンロードする
YouTubeで再生する
写真:収録風景
AccSellの3人とゲストの岡本さん、太田さん。岡本さん以外は「コーディングWebアクセシビリティ」を持っています。前列のテーブルに座った左から太田さん、中根、植木。後ろに立っている、いずいずとちょっと緊張気味の岡本さん。太田さんの笑顔がすてきです!

Twitter拾い読み

まず植木が、シンプルでアクセシブルな、HTML5ベースのメディア・プレイヤーPlyrについて取り上げています。GitHubで公開されているPlyr、なんと日本語のガイドも公開されています。

つづいてizuizuが、「アクセシビリティの利用者も意識を持つ方がみんなハッピー」というブログ記事を取り上げています。WAI-ARIAが普及していく中で、益々重要になってきそうな視点について話しています。

そして中根が、YouTubeで公開されたGoogleの各種WebアプリケーションをWindows用のスクリーン・リーダーNVDAとFirefoxの組み合わせで使うデモを紹介しています。

岡本 淳さん、太田 良典さんを交えて

後半では、ちょうど収録を行った3月27日に発売された書籍、「コーディングWebアクセシビリティ - WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション」と、近々発売が予定されている書籍、「デザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計とコンテンツのための実践アプローチ」を手がける編集者、岡本 淳さん、そしてこれらの書籍の翻訳や執筆をされている太田 良典さんに加わっていただいて、これらの書籍についてお話しを伺っています。この2タイトルの出版経緯、どのような人に向けたどんな内容の本なのか、翻訳、執筆に当たっての苦労話などをお訊きしています。

今回のゲスト

岡本 淳 (おかもと じゅん) さん

岡本 淳さんの顔写真

株式会社ボーンデジタル 書籍編集者。マーケティングリサーチャー、進路指導教員、就転職コンサルタントを経て、2006年より現職。企業のWeb制作人材コンサルティング、制作スキル判定ロジックや検定事業の開発、トレーニングやセミナーの企画・運営の経験を通じて、Web制作に従事する人たちが必要とする書籍づくりを目指し推進している。趣味はオートキャンプと低山ハイク。

太田 良典 (おおた よしのり) さん

太田 良典さんの顔写真

BA システムソリューション部 セキュリティスペシャリスト / アクセシビリティスペシャリスト
ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC) 実装作業部会副主査 / JIS X 8341-3改正原案作成委員会委員

HTML4.01のW3C仕様書を翻訳した「HTML4仕様書邦訳計画補完委員会」の委員を務めた後、2001年にBAに参加。Web技術の分野で幅広い専門性を持ち、セキュリティ分野においては「第二回IPA賞(情報セキュリティ部門)」を受賞。アクセシビリティ分野では、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)の委員として活動している。著書(共著)に「Dreamweaverプロフェッショナル・スタイル」「ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック5Webプログラミング」など。

収録後記

「コーディングWebアクセシビリティ」、いよいよ店頭にも並び始めましたね。書店で見かけるたびに、目立つところへ移動させて販促&メンテナンスに励んでいることは内緒です(笑) 次の「デザイニングWebアクセシビリティ」にも期待が膨らむ今日この頃、例年になく多忙だった年度末を何となく乗り切れた気がしております。 (植木 真

岡本さんのSNSの投稿を見ていると、いつもキャンプに行っているので、岡本さんのことを「キャンプさん」と脳内で勝手に呼んでいることは内緒です(笑)。Web系の技術書の編集って、ほんと大変そうだなぁすごいなぁって遠くからいつも尊敬しています。キャンプさん。 (山本 和泉

ポッドキャストの中で紹介しましたが、WAI-ARIAへのユーザー・エージェント側の対応もだいぶ進んできていますし、サイトによってはこれを積極的に活用するようにもなってきています。そして、やはりポッドキャストの中で話が出たように、この新しい仕組みにユーザーも追いついていかないといけないという側面もあります。WAI-ARIAを適切に使ったアクセシブルなサイトが増えることを願いつつ、こういったこともしっかりと考えていかなければいけないなあと改めて感じています。そしてそんなWAI-ARIAを理解するのには、今回取り上げた書籍がきっと有効なはずです。皆さんの感想など、ぜひお聞かせください。 (中根 雅文

comments powered by Disqus