こんにちは!2016年1月13日(水)にAccSellメール・マガジン第81号を発行しました!
- [連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第78回: 表計算ソフトとの出会い
- [連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
- 第39回: JIS X 8341-3:2010 達成基準7.3.1.5の日本語実装と「やさしい日本語」の研究
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第78回: 表計算ソフトとの出会い新年明けましておめでとうございます。今年の東京は、なにやら暖かい正月ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。2016年もAccSellをどうぞよろしくお願いします。
さて、年は新しくなりましたが、この連載は相変わらず古い話を続けていきます。とはいえ、さすがにそろそろ昔話もネタ切れの感がなきにしもあらずで、そろそろ次なる転回を考えないといけないだろうなあと思い始めています。「こんな話を聞きたい」というようなご要望がありましたらお聞かせください。
それで、新年1回目の今回ですが、予告通り、表計算ソフトに関してお話ししてみることにします。
始めて触れたのはLotus 1-2-3
たぶん1990年代の初め頃、たまたま使わせてもらった知人のパソコンを使っていた時のことだったと思いますが、 123.exe という、なにやらふざけた名前のファイルを見つけました。
MS-DOSの場合、ファイル名は必ず8文字+3文字の拡張子という形式になっていましたから、Windowsの場合とは違って、その中身を容易に想像することができない場合も少なくありませんでした。Lotus 1-2-3のことを知っていれば、この123.exeというファイル名を見ればぴんときたのでしょうけれども、当時の僕はまだその存在を知りませんでしたので、「なんだか安直な名前だなあ」と思った記憶があります。
それで、とりあえずこの123.exeを実行してみました。すると、なにかプログラムが立ち上がって「A1」という音声が聞こえてきました。
これが、僕が初めて接した表計算ソフト、Lotus 1-2-3との出会いでした。
パソコンの利用歴が僕と同じかそれ以上の方にとっては説明の必要もないことだと思いますが、Lotus 1-2-3といえば、当時の表計算ソフトの代名詞といえるような存在でした。Windowsが普及した時期以降は、表計算ソフトといえばExcel、ということになると思いますが、MS-DOS全盛期には、表計算といえばLotus 1-2-3だったのです。
Lotus 1-2-3以外にも、いくつかMS-DOS上で動作する表計算ソフトはありましたが、Lotus 1-2-3ほど使われていたものは他にはなかったと思いますし、結局僕が試してみる機会を得られたのもこのソフトだけでした。
Lotus 1-2-3の基本的な機能は、Excelのそれと同じようなものだと考えて良いと思います。というか、その基本機能をちゃんと説明できるほど僕は当時このソフトを使い込むことはありませんでした。
ただ、1つ印象に残っているのは、そのメニュー・システムです。
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