こんにちは!2015年4月8日(水)にAccSellメール・マガジン第63号を発行しました!
- [連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
- 第62回: 仮想PCカーソルの進化
- [連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
- 第21回: Web Accessibility: Why it's great for your bottom line.
新年度!新学期!新しい生活が始まった方々もそうでない方も新しい季節をエンジョイしまっしょい!(AccSellメール・マガジンの内容とは関係ありません)
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第62回: 仮想PCカーソルの進化前回は、JAWSでWeb閲覧をする場合に欠くことのできない機能、Virtual PC Cursor (仮想PCカーソル) について紹介しました。当初は単純にHTMLを順番に読み上げていく程度の機能しかなかった仮想PCカーソルも、バージョンアップの度に機能が追加されていきました。今回は、仮想PCカーソルに追加されたクイック・ナビゲーション機能を中心に紹介します。
クイック・ナビゲーション機能
前述のように (そして前回も書いたように) 、当初仮想PCカーソルの機能はきわめて限定的なものでした。どういう機能があったのか正確には覚えていないのですが、基本的にはIEが解釈したHTMLを横取りしてきて、上から下に順に読み上げる機能だけだったように記憶しています。 (が、この記憶は不正確かもしれません。)
JAWSは、基本的に1年に1度、秋頃にメジャー・バージョンアップ (有償のバージョンアップ) がされ、その度に仮想PCカーソルの機能は強化されていきました。具体的には、クイック・ナビゲーションと呼ばれる機能の強化が中心です。
クイック・ナビゲーションとは、決められたキーを押すことで、表示中のWebページの特定の要素にジャンプする機能です。例えば、見出し要素 (h1~h6要素) のナビゲーションに割り当てられているHキーを押すと、ページの中にある見出し要素を順々に読んでいくことができます。
例として、以下のようなページを閲覧している場合を考えてみましょう。
<h1>AccSellメール・マガジン第63号</h1> ... <h2>目次</h2> ... <h2>[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」</h2> ... <h3>クイック・ナビゲーション機能</h3> ... <h2>最新ポッドキャスト配信情報</h2> <h3>第66回</h3> ...
この場合、Hキーを繰り返し押していくと、
AccSellメール・マガジン第63号 見出しレベル1
目次 見出しレベル2
[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」 見出しレベル2
クイック・ナビゲーション機能 見出しレベル3
最新ポッドキャスト配信情報 見出しレベル2
第66回 見出しレベル3と読み上げてくれます。 (「見出しレベル1」などは日本語版JAWSの場合で、英語版では、 "heading level 1" などと言うはずです。)
もし、「目次」をじっくり読みたいと思えば、Hキーで「目次」まで進んで、そこからは↓キーなどで読み進めていきます。もし、「目次」を読みたかったのに勢い余ってHキーを押しすぎて「[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」」まで行ってしまった場合は、SHIFT+Hを押すと、1つ前の見出し要素に戻ることができます。
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