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こんにちは!2015年9月23日(水)にAccSellメール・マガジン第74号を発行しました!

[連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
第73回: JAWSと点字ディスプレイ (2)
[連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
第32回: こんなにあった!シニア対応を本気で進める『皇潤』の入力フォームが使いやすい理由

[連載]中根雅文の「全盲のコンピュータ利用に関する四方山話」
第73回: JAWSと点字ディスプレイ (2)

前回は、Windowsの点字出力をJAWSがどのような形で実現しているのか、その基本的な部分を紹介しました。今回も、JAWSの点字出力についてさらに紹介します。

JAWSの点字表示のモード

JAWSには、「構造化モード」、「ライン・モード」と「スピーチ・ヒストリー・モード」の3つの点字表示のモードがあります。以下、それぞれについて、簡単に特徴を説明します。

構造化モード

構造化モードは、JAWSのデフォルトの点字表示のモードです。このモードでは、点字ディスプレイに表示される内容が、Windows上で持つ意味合いが分かるような表示がされます。

具体的には、前回紹介しだように、たとえばリスト・ビューを表示するときには"lv"、ツリー・ビューでは"tv"、ボタンでは"btn"、エディット・フィールドでは"ed"といった文字列が、テキストと一緒に表示されます。

こういった情報は、音声でも出力されますが、音声出力をオフにしている場合や、盲聾のユーザーの場合には、点字でも同じ情報を確認できるようになっていることは必須です。このような情報がなければ、そのテキストに対してどのような操作をすることができるかをいちいち推測しなければならず、作業効率が著しく低下してしまいます。

前述の"lv"、"tv"、"btn"といった文字列はデフォルトのもので、どのようなコントロールに対してどのような文字列を表示するのか、あるいはなにも表示しないのかといったことは、事細かに設定できるようになっている、というのは前回お話ししたとおりです。

また、他の設定と同様に、この表示の設定をアプリケーションごとに異なるものにすることも可能です。ですから、使い慣れているアプリケーションに関しては、こういった情報の点字表示が最低限になるように設定して、できるだけ点字ディスプレイを広く使うようにするようなことも可能です。

ライン・モード

ライン・モードでは、現在カーソルがある行を点字ディスプレイに表示するというのが基本動作です。

このように書くと、カーソルがある行以外の行の内容を確認できないのではないかと思われるかもしれません。

つづきはメルマガで……。

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