メルマガ第58号を発行しました!

こんにちは!2015年1月29日(木)にメルマガ第58号を発行しました!

[連載]中根雅文の「全盲のコンピューター利用に関する四方山話」
第57回: 1990年代後半の携帯電話とアクセシビリティー
[連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
第16回: プロミス!
[緩募]一緒に工作していただける方を探しています
「スイッチ製作とおもちゃの改造入門」

今回のチラ見せは大盤振る舞い!2本あるよ!

[連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」\

第16回: プロミス! {#ueki}

リンクとは約束である(A Link is a Promise)

皆さん、ヤコブ・ニールセンをご存知でしょうか?

Wikipediaによると、こんな風に紹介されています。

ヤコブ・ニールセン(Jakob Nielsen, Ph.D.、1957年 - )は、デンマーク出身のアメリカの工学博士。主にウェブサイトにおける、ユーザビリティ(使いやすさ)研究の第一人者。

このメルマガの読者の皆さんなら、きっとご存知の方が多いのではないかと思います。そうです、Webユーザビリティの世界的な第一人者です。そのニールセンのコラム等を日本語訳しているウェブサイトがあって、ニールセン博士のAlertboxというタイトルのコーナーで定期的に新しいコラムが公開されています。

今回は1月に公開された日本語訳「リンクとは約束である」というタイトルのコラムをご紹介したいと思います。原題は「A Link is a Promise」で、このコラムを書いたのはニールセン氏ではなく、Kara Perniceさんという女性で、ニールセン・ノーマン・グループの "Managing Director" という肩書きを持っていらっしゃいます。

では、一緒に見ていきましょうか。

リンクは独立しているべきである(Links Should Stand Alone)

アイトラッキング調査の実施時によく見るのは、いかにユーザーが、先に進むのに必要な情報が得られるだけの最低限のコンテンツしか流し読みしようとしないか、である。

これはもう本当にその通りですね。ワタクシもこれまでにユーザーテストを何度も実施してきましたけど、ユーザーは本当に読まないです。ウェブサイトのHOMEページを開いて、真っ先に何をするかと言えば、ほとんどの人がサイト内検索のテキストフィールドにキーワードを打ち込んで検索します。HOMEページなんて、スクロールすらしない人がとても多いような気がします。いきなり検索で目的のコンテンツを見つけられちゃうと、テストがすぐに終わってしまうので、検索使用不可なんていう制限を設けることもあるくらい。で、とにかく、読まない。こちらが一生懸命に練りに練った文章であっても、ユーザーは見事なくらい読まない(苦笑)

それでも明らかにユーザーが目を向けているコンテンツがあるとして、次の7つを挙げています。

  • 見出し
  • 箇条書き
  • ユーザーが探しているものに似た形のコンテンツ(言葉)
  • (温度や重量のような)数を含む値を探しているときの数字
  • (国や州の略語のような)大文字を含むことが多いアイテムを探しているときの大文字
  • 長方形の枠や影のような目に見えるシグニファイアがあるときのボタン
  • 通常のテキストとは見た目が異なっている(たとえば、異なる色、下線、太字)ときのリンク

まず、見出し。それはそうでしょうね。新聞や雑誌なんかを読むとき、丁寧に最初から最後までしっかり目を通す人はいませんよね? だいたい、見出しだけを目で追っていって、気になる見出しがあったらそのセクション(中身)を読んでいくのではないでしょうか。Webページでも同じで、まずは目に入る見出しをチェックするという感じでしょうか。

そして、箇条書き。これはライティングのテクニックの一つでもありますが、例えば並列な関係にある事項が複数ある場合、パラグラフ内の文章でだらだらと書くよりも、そこは箇条書きにしたほうが読みやすいですし、要点を把握しやすくなります。ある意味、そのことがここでも裏付けられているような気がします。

「似た形のコンテンツ」、「数字」、「大文字」なんていうところは、アイトラッキング調査でないと気づかない部分ですね。なるほど、興味深いです。

テキストリンクは、青字の下線付きが一番!

で、思わず「あるある!」と思ってしまったのが、最後に挙げられている「通常のテキストとは見た目が異なっている(たとえば、異なる色、下線、太字)ときのリンク」というやつです。そう、明らかにテキストリンクは順に目で追っているのが分かります。そして、何をもってリンクとみなしているかと言えば、やはり下線付の青字なんですよね。ベタといえばベタですが、もうこれは鉄板です。

下線を付けると見た目がごちゃごちゃするので、下線を外しているウェブページをよく見かけますが、どうなんでしょうね。さらに、文字色が青じゃなかったりすると、たしかに見た目にはスッキリとするかもしれませんが、ユーザーにとってはどれがリンクなのか直感的に分かりづらくなってしまっているのではないかと思うことがあります。個人的には、よっぽどのことがないかぎり、テキストリンクは下線付きの青字を強く推奨しますが、皆さんはどうですか?

つまり、リンクやボタンの書式がその周りにあるテキストと違うと、ユーザーの注目は集まる。その結果、ユーザーの多くは近接しているコンテンツを実際には読まずに、リンクを独立したアイテムのように扱う。したがって、リンクの言葉は、コンテキストから切り離され、単独で読まれたときにも理解できるようにしておくべきである。

そうなんですよ、奥さん! ワタクシなんかは、どちらかというとアクセシビリティな人なので、このすぐ後に書かれているように、スクリーンリーダーのユーザーにとってはリンクテキストが大事という視点からまず考える傾向があります。最近は減ってきた感もありますが、以前はひたすらTabキーを押して、リンクの文言だけを拾い読みするというユーザーさんが圧倒的に多かったです。実際に、アクセシビリティのガイドラインには、以前から「リンクテキストは、リンク先が分かるようにする」という項目が必ずありましたからね。

でも、画面を見ているユーザーさんでユーザーテストをやっていると、ほとんどの人がリンクを一つずつ目で追っているのが分かって、リンクテキストの文言はすべてのユーザーにとって重要だなと思うようになりました。

そして、このリンクテキストは、検索エンジンも重視しているというか、リンク先のページのキーワードとして処理しています。例えば、「こちら」でググると、だいたい何かのダウンロードページやYahoo!なんかが検索結果の上位に表示されます。そのページでは「こちら」という文言はほとんど使われていないのにもかかわらずです。なぜでしょう?

これは、そういったページが「こちら」というリンクテキストでリンクされていることが多いので、そのページには「こちら」に関する情報があるのだと検索エンジンが機械的に判断していると考えることができますよね。

こうして考えると、アクセシビリティだけでなく、ユーザビリティやSEOなどの視点からも、リンクテキストはリンク先がどういうページなのかが分かる文言にすべきだというのが分かります。

ユーザーの推測を裏付けよう(Confirm the Person's Assumption)

一旦、ユーザーがリンクをクリックしてしまえば、そのリンクによる約束を果たすのか破るのかの責任はサイト側になる。リンク先のページでは、自分たちが正しいページに到着していること、そして、さらに先へ進むにはどうしたらいいかをユーザーに伝える手がかりを提供するのが理想だ。

さて、ユーザーテストをやっていて、よく見られるポイントがここにあります。あるリンクをクリックして、リンク先のページが表示されたとき、ユーザーさんが「あれ?」と元のページに一旦戻ってしまうことがあります。それはどんなときだと思いますか?

続きはメルマガで・・・

そして、今回はもうひとつ!izuizuからのお知らせとお願いがあります。

[緩募]一緒に工作していただける方を探しています

「スイッチ製作とおもちゃの改造入門」

こんにちは。山本和泉です。
2014年12月3日配信のポッドキャスト58回目で紹介した書籍「【改訂版】障がいのある子の力を生かすスイッチ製作とおもちゃの改造入門」を、植木さんからプレゼントしていただきました!(その模様は2015年1月21日配信のポットキャスト61回目です)

この本は、おもちゃや機械などに「手作りのスイッチやボタン」を付けたりの工作の方法を紹介しています。
たとえば手や指などが思うように動かせないちびっこたちは、今までスイッチやボタンが小さくて、おもちゃや機械が上手く操作ができなかったのを、スイッチやボタンを付けることで使えるようになって、新しい世界を見せてあげることができるよね!ということを伝えています。

うれしくて、早速どれから作ろうかなーと本を開いてみると、プラグやジャック、並列スイッチ、直列スイッチ、端子Aと端子C、回路、基板・・・
工作は工作でも島耕作でなくて「電子工作」だったのですね・・・
電子工作をやったことある方ならきっと簡単に楽しく作れるんだろうなー
こ、これは電子系のことを全くわからない私にはあまりにもハードルが高すぎでした・・・

だからといって、このまま諦めるのもモッタイナイ!

ということで、電子工作が得意で、工具(ニッパー、コード・ストリッパー、ミニバイス、ハンダごてとテスター、グルーガン、ドリルなど)をお持ちの方で、一緒に工作をしていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひとも info@accsell.net までご連絡いただけるとうれしいです。
お待ちしています(ぺこり)。

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