メルマガ第116号を発行しました!

こんにちは!2017年6月28日(水)にメルマガ第116号を発行しました!

[連載]植木 真の「こんなブログ記事見つけました!」
第61回: 「見えない」格差、気づいてますか? 10万人以上がアクセスできなかった「重大情報」
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ヤフーが都議選で問題提起する「聞こえる選挙」プロジェクト

もうすぐ6月も終わり。言いかえると、2017年の半分が終わろうとしています。多くの会社では、第一四半期が終了!という感じなのでしょうか。

そんな6月の最終週ですが、都内はあちこちを選挙カーが走り回っております。そうです、都議会選挙の投票日が今週末の日曜日なのです。選挙カーでただひたすら候補者の名前を連呼するだけの選挙運動の手法は、いつになったら進化してくれるのかしら。

それはさておき、この都議選で「聞こえる選挙」というプロジェクトが展開されていることをご存知でしょうか?

実は、ワタクシも少しだけお手伝いをしているので、今回はこのプロジェクトをご紹介しようと思います。

この企画の背景

ヤフーさんのプレスリリースには、次のように書かれています。

現在、視覚障がいのある方の91.7%がインターネットを利用しており、多くの方が音声による画面読み上げソフトを使用してインターネットから情報を取得しています。しかし、選挙情報において重要な選挙公報は、画面読み上げソフトでは読み上げることができない"画像化したPDFファイル"による掲載が義務付けられており、全国に10万人以上いる視覚障がい1級の方はインターネット上の選挙公報から情報を取得することが難しいという課題があります。

選挙といえば、候補者。候補者の情報といえば、オフィシャルなものとしては選挙公報。というわけなのですが、この選挙公報がインターネット上では、PDFファイルで提供されているのはご存知でしたか?

PDFファイルにもいろいろあるわけですが、紙などをスキャンして作成したPDFファイルは、できるだけ避けたいパターンの1つ。OCRなどの技術の進化によって、だいぶ状況は変わりつつあるようですが、それでもやはりスクリーンリーダーで情報を取得しようとすると、そのままでは厳しいものがあります。

選挙公報が、このスキャンして作成したPDFファイルであることをはじめとする問題は、以前から指摘がされていました。少しググっただけでも、例えば次のような記事がいくつか見つかります。

昨年の4月1日から障害者差別解消法が施行されているので、今回の都議選では何かしらの変化があってもいいと思うのですが、やはり障害当事者の方たちから改善要望の声が上がらないと、何も変わらないままなんでしょうかね...。

ともかく、この長年続いている問題に対して、ヤフーさんが今回の都議選のタイミングで社会に対して問題提起をされたことは、とても素晴らしいことだと思います。また、こういったプロジェクトに少しでも関わることができて、個人的にも非常にやりがいを感じています。

「聞こえる選挙」はどんなサイト?

さて、すでに選挙期間に入っており、「聞こえる選挙」と題したサイトも公開されているわけですが、まだチェックしていない方は是非一度お試しあれ。

このサイトにアクセスすると、見た目には真っ黒な画面が登場します。で、しばらくすると、画面の下に「何も見えないと思った方は、ここをクリック」という表示が出てきて、それをクリックすると今回の企画意図やその背景などの説明画面が続く感じです。

ただ、スクリーンリーダーでアクセスしているときは、最初の真っ黒な画面の時点ですぐに選挙情報などのコンテンツを選べるようになっています。黒い背景にわざと黒い文字にしているわけです。

このあたりの企画監修を担当されたのが、NPO法人のダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンさん。視覚障害の当事者でもあるスタッフの方たちが中心になって、このプロジェクトをサポートしています。

ちなみに、ダイアログ・イン・ザ・ダークという体験型のワークショップは、すでに8月まで満席という人気ぶりです。

話は戻って、「聞こえる選挙」サイトの一番の目的は、何よりもスクリーンリーダーでは読み上げ不可能なPDFファイルでしか提供されていなかった選挙公報を、HTMLのウェブページで提供するということです。ちょうど今日から、選挙公報で提供されている各候補者の情報が「聞こえる選挙」サイトでも公開されています。

これはもうスピードが命みたいなところがありますから、細かいマークアップ的なところよりも、とにかくHTMLのウェブページにすることを最優先している感じですね。もし何かお気づきになったことがあれば、フッターにある「ヘルプ・お問い合わせ」からフォームにリンクされていますので、是非ヤフーさんに率直なご感想などをお寄せください!

各政党はどう考えているのか?

で、コンテンツとしては、選挙公報以外にも、各政党のマニフェストや政策に関するアンケートなどの独自コンテンツも用意されています。その中でも興味深いのは、各政党へのアンケートです。次のような直球の質問への回答も掲載されています。

つづきはメルマガで……。

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