メルマガ第115号を発行しました!

こんにちは!2017年6月14日(水)にAccSellメール・マガジン第115号を発行しました!

[レポート]技研公開2017
中根 雅文
[特別企画]「アクセシビリティ方針」を公開したチャットワークの中の人に突撃インタビュー! 第2回
守谷絵美さん(ChatWork株式会社)
[連載]山本和泉の「解説放送レビュー:観たり聞いたり歌ったり」
第16番組目:NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』

[レポート]技研公開2017

今回は、いつもの連載 (というか無駄話) をお休みして、先月末に開催されたNHK放送技術研究所のオープン・キャンパス・イベント「技研公開2017」のレポートをお届けします。

「技研公開」とは

「技研公開」とは、先述のとおり、NHK放送技術研究所が毎年この時期に開催するオープン・キャンパス・イベントで、同研究所で行われている様々な研究について直接研究者から話を聞ける、興味がある人にとっては非常に面白いイベントです。一口に「放送技術」といってもその内容は多岐にわたり、番組を届けるための電波関連技術、撮影技術に関するもの、音声制作に関するもの、インターネット配信に関するものなどなど様々です。展示一覧を見ると、実に47項目の展示があったようです。

今年もこの技研公開が去る5月25日から28日にかけて開催され、僕は28日の午後に見学 (というか見物?) に行ってきました。いろいろあった展示のうち、特に視聴覚障碍者に関連するものを中心に見てきましたので、その内容を紹介します。

スポーツの生番組に解説音声を付与する技術

まず紹介するのは、生放送のスポーツ番組に解説音声を付与する技術です。

この研究では、以下のような方法で音声解説付きのスポーツ中継を実現しようとしています。

まず、協議中にリアルタイムで提供される競技データから、状況の変化や競技の結果など、伝えるべき情報の抽出を行います。詳しくは聞けませんでしたが、この競技データというのは、たとえば陸上競技のタイムや飛距離のデータなどのように自動的に計測されるものや、刻々と更新される球技の公式記録など、放送事業者に提供されるものを用いるようです。

そして、予め用意してある文章のテンプレートにこのデータを当てはめて、その情報を伝える文章を生成し、この文章を合成音声で読み上げたものを、視聴者に提供します。

音声データ (解説音声) の提供方法について、現在はハイブリッドキャスト※を使う方法を検討しているそうです。

※ハイブリッドキャストについては、第19号に掲載した2013年の技研公開のレポートで紹介していますので、併せてお読みください。

ところで、最近ではスポーツ中継で5.1チャンネル音声を用いることも増えていますが、実は今の地デジの仕様では、5.1チャンネル音声を使っているときには副音声に使用できる帯域がありません。ですから、せっかく解説音声を自動生成できても、主音声が5.1チャンネルで提供されている場合、この音声を副音声に乗せることができないわけですが、この点について尋ねてみました。

つづきはメルマガで……。

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